プール弱過ぎて涙。緑のプレイアブル2枚で草。

青黒と青白組んで6-3。悔しいが順当か。
明日はお情けドラフト。
GP北京2015レポート
GP北京2015レポート
GP北京2015レポート
先日開催されたGP北京に参加してきました。
自身初となる海外GP遠征です。

海外GP遠征には以前から興味を示していて、どこかのタイミングでその足掛かりを築きたいと考えていました。
先日"レインボー"こと藤村和晃から誘いがあり、これに乗りました。
藤村はPTを始め海外遠征の経験が豊富で、ここ数年のアジアGPにも多く参加して来ています。
また今回の採用フォーマットであるチームシールドにおいても昨年開催のGPナッシュビルにて5位の実績を持っており、非常に頼れる存在でした。(過去形)
もう1人のメンバーは共通の友人である平見と言うプレイヤーです。まだ表舞台には出てきていませんが、日頃から競技に向けてのマジックを頑張っていて、今回も3人の中で一番練習を積んでいたと思います。藤村と平見とは旧知の仲で、もうかれこれ10年近い付き合いです。

■遠征概要
中国の首都である北京には、日本から約3時間程のフライトで到着します。
時差は1時間。比較的気軽に行ける海外です。

旅の費用はザックリ以下の通り。
今後海外GPへの参加を考えている方はご参考になさってください。
モチロン国や時期次第で航空券・物価は異なるので、あくまで目安程度に。
北京では来年春にもスタンダードのGPがあるので、それになら下記を当て嵌められるかと思います。

新幹線(名古屋⇔大阪、往復) 13,000
航空券(往復)        25,000
ホテル宿泊費(3泊)      17,000
大会参加費          7,500

最低限出費で約63,000。
ここに現地での交通費と飲み食いを加算。

タクシー(空港⇔会場、3人割)x2回  1,600
タクシー(会場⇔ホテル、3人割)x4回 300
食事
 ・金曜晩(その辺のレストラン)   1,500
 ・土曜朝(ホテル朝食バイキング)  1,200
 ・土曜晩(その辺の飲食店)     400
 ・日曜朝(ホテル朝食バイキング)  1,200
 ・日曜晩(コンビニ)        300
 ・月曜朝(空港内飲食店)      500
その他飲料等(4日)          1,000

追加で8,000。全部で大体70,000。

・ホテル
ユーザーレビューで星5段階中4.5。高評価の宿泊先です。(写真1枚目)
清潔で広々としており、大変好印象でした。1泊5000円とは思えないレベルで、大満足です。
海外の安価なホテルは時に凄まじいハズレが存在すると聞きますし、安さよりは安全を重視したいですね。

・飲食
会場を出た時間が遅いこともあってあまり選択肢がなく、その辺のお店に適当に入りました。
一番高かったのが初日に入った小奇麗なレストランで、1,500。
次がホテルの朝食で1食1,200。
3日目の晩は疲労で歩き回るのが嫌になり近くのコンビニでカップ麺とサンドイッチ。
サンドイッチは口に合わず食べられませんでした。原材料が違うと味も全然ですね。
マクドナルドや吉野家を食べた面々も同じようなことを言っていました。
グルメを求めるなら事前調査が必要不可欠です。

・交通
空港から市街地を繋ぐ電車は500で、地下鉄は80。日本より少し安い。
タクシーが安価で、ホテルから空港まで1時間近く乗車しても2,000。3人で割れば電車とほとんど変わらない上に目的地直行です。
夜遅くにも乗車しましたが、深夜料金が無い?(もしくは非常に安価)で、大変勝手が良いです。
北京はタクシーを使うのが安定だと思います。ただし以下の注意点あり。

・コミュニケーション
英語が全く通じません。
ホテルの従業員や空港職員には不自由なく伝わりますが、飲食店の店員やタクシー運転手には「YES」「NO」「OK」程度しか伝わらない事が多いです。道行く人に話し掛けても大学生ぐらいとしか会話が成立しませんでした。
料理注文の際は数字(ワン・ツー・スリー)すら通らない事も。麻雀知識でなんとか疎通。(ただし2はリャンではなくアーなど微妙に違いあり。基本的にはイーしか言わなかったので耐え)
タクシーも英語で目的地や住所を伝えたら乗車を断られたりしました。図示できる地図か、中国語の住所が必須。

・気温
寒かったです。緯度の関係上当たり前ですが…
コートがあっても良かったぐらいで、現地の気温はよく確認しておかないと、体調を崩しては全てが台無しになります。実際風邪気味になってしまって大変でした。
また大気汚染が有名でマスク必須と聞いていた中国ですが、北京の街では全く気になりませんでした。
特に違和感のようなものも感じず、街中にもマスクを付けている人はほとんどいません。(1割もいなかったはず)

概要は以上です。
以下、日毎にまとめて行きます。

■10/23(金曜日) - GP前日
朝大阪に向けて出発。
北京への便自体は地元愛知の中部国際空港からも出ていますが、関西在住のチームメンバーと合流してから向かう事にしたので、関西国際空港へ向かいます。
そこでチームメンバーの藤村・平見、それに玉田さんらのチーム3名と、ヒロアキさん(行弘さん・やまけんさんチームのメンバー)と合流。計7名で北京へ。
国際便の搭乗手続きは最低2時間前にこなすのがベターですが、空いていると待機時間が長くなります。
預けた荷物の中に練習用のシールドプールを入れていたのですが、ミスでした。
1時間ぐらいは待ったと思うので、1プールぐらいは検討出来たはずです。ここでメンバーとカード評価を共有できなかったことが後々の痛手に。

北京へのフライトは上記の通り約3時間。
国内の移動と比較すると長丁場ですが、以前参加したプロツアーの開催地バンクーバーへは8時間掛かったので、この程度なら近場に感じます。
メンバー横並びの座席だったので、公式ハンドブックでカード評価を話し合ったりしながら時間を潰し、残り時間は仮眠。

北京に着いたのは夕方17時。
ホテルに向かうにはまだ少し早いと言う事で、当日迷う事が無いように会場を下見する事にしました。
玉田さんらがタクシーで向かうとの事で、それに便乗しようとしたところチームメンバーの藤村が「過去マニラでボラれたトラウマ」を理由に拒否、地下鉄での移動を提案。仕方なく同行することに。

最寄駅に着いてから徒歩で会場を目指すことにしたのですが、なかなか見つかりません。
何とかなるさ精神の藤村に任せたのが間違いでした。ロクに調べを行っていなかった為完全に迷子です。
前述の通り英語がロクに通じないので道も満足に聞けず、絶望的な状況に。
数時間放浪し続けても辿り着けず、10kg近くあるキャリーバッグを転がしていた為疲労困憊。
会場付近と思わしき場所に到着した頃には既に建物は真っ暗で、挫折してホテルへ向かう事にしました。
次からは一人でも問題が無いぐらい念入りな調査を行うと共に、ポケットwi-fiも契約しておこうと思いました。流石に海外舐め過ぎ…

ホテルに到着後ソファーに座った瞬間意識を失くし、深夜に目覚めてシャワーを浴びてから再度就寝。
持参したプールの検討は出来ず。評価を共有することなくぶっつけで本番に。

■10/24(土曜日) - GP1日目
朝7時に起床し、会場へ。
結局タクシーを使って移動したのですが、30分ぐらい移動しても1人80円と格安。北京はタクシー乗り得でした。
現地の交通機関の相場は必ず調べておくべきですね。移動の手筈も全て決めておいた方が良いと思います。

会場は大学構内の体育館。
北京でのMTGイベントは毎回この北京科技大学で開催しているとの事。
大きな建物とは言えこれまでに参加してきたイベントと比べると少し小さめに感じます。
マジックを始めてから参加してきたグランプリはどれも2000人~4000人級のものだったので、この日の271チーム813人は今までの半分以下の数値です。

入場後しばらくするとアナウンスが入り、着席の案内。
リミテッドのグランプリでは使用するパックの言語で座席が決まります。中国語版か英語版の2択で、遠征組は概ね後者を選択しますから、固まっての着席です。僕らの隣にはナベさん・三原さん・瀬畑さんのモンスターチームが。

今回の採用フォーマットであるチームリミテッドですが、馴染みの薄い方も多いと思います。
チームシールドは3人1組で戦うチーム戦です。
1チームに指定のエキスパション(今回は『戦乱のゼンディカー』)を12パックずつ、計168枚のカードが配布され、その中から3つのデッキを構築します。
そしてチームメンバーにはそれぞれ「A」「B」「C」のポジションが与えられ、上記で構築したデッキを各自が1つずつ担当。
相手チームの同じポジションのプレイヤーと対戦し、3人の対戦成績の合計でチームの勝敗を決します。


デッキ構築の様子
http://coverage.mtg-jp.com/gpbei15/article/015946/

対戦の様子
http://coverage.mtg-jp.com/gpbei15/article/015954/

MTG公式サイトより引用


開催自体非常に稀で、日本国内での次回開催は来年9月の京都になります。その前の開催は2013年の11月。3年に1度です。
経験者の藤村・平見から基本事項をヒアリングしつつ、少しでも慣れておこうと、空き時間を見つけてはパックを開封して構築の練習を行いました。
同じプールを何時間も検討したり、間を空けて再構築したり。

『戦乱のゼンディカー』におけるチームシールドは
・「赤緑上陸」+「青黒欠色」+「白黒同盟者」
・「緑黒トークン」+「青白覚醒」+「赤白同盟者」
等々の基本パターンがいくつかあり、カードの出次第でタッチを検討したり「赤黒or赤青の欠色」や「多色(緑ベース収斂コントロール or 同盟者)」が組めるイメージです。
練習ではそうしたパターンの確認と、基本パーツの選定を重点的にこなしました。
事前にチームシールドをプレイできる機会は無かったので、ドラフトでこれらのアーキタイプを決め打ってプレイの練習をしたりもしました。

そして運命のパック開封。この日の命運を分かつ緊張の一瞬です。
パックの開封は「間違いなく用意されたパックから出たカードである」事を示す為、隣のチームに確認してもらいながらカードを並べて行くと言う少し変わった形式。従来のようなプールのスワップはありませんでした。
確認を行ったナベさんらチームのプールが中々強そうだったので見劣りして見えましたが、実際に並べてみると僕らのものも平均点はありそうな内容です。

時間一杯使って協議した結果、僕らのデッキは「青白覚醒」「赤黒コントロール」「赤白アグロ」に。それぞれ75点・65点・60点ぐらいのつもりでした。
緑を使っていません。緑のプレイアブルは収斂寄りのものに集中しており、その割にタッチして使いたいようなカードも無く、リターンの薄いパッとしない出来で、時間を掛けた挙句棄却しました。

この構築時間で反省点がいくつかあります。

①事前にメンバー間でカード評価を共有していなかった事
上記で何度か挙げましたが、結局メンバー間でカード評価や構築の方針を確定させないまま本番を迎えました。
ぶっつけ本番で臨む事になり、その結果「これは強い」「いや弱い」だの「意外とありちゃう?」「ないないない!」など当日とは思えないようなやり取りがいくつかあり大いに時間を無駄にしました。
プレイアブルとアンプレイアブルの判定すら行き違ったので大問題です。

②時間振り分けを明確にしていなかった
「選択肢検討」「原型作成」「構築精査」「サイド振り分け」「リスト記入」を1時間でこなす必要があるのですが、何の作業に何分費やすかと言った取り決めを明確にしておらず、あろうことか残り15分で「第4の選択肢」の提示があったりとメチャクチャでした。
結局このせいで「サイド振り分け」が行えず、残り数分で殴り書き。終了時間2分前で緑のカードが丸々余っていたので「3人で分割する」と言う冗談のような話も…
結果、赤白を使った僕が青赤欠色のような硬いデッキとマッチングした際、サイド後「他色同盟者に変化」することが求められていると気付くも、軸となる緑は3人がバラバラに所持しており無事死亡。
タイムリミットが迫る中で急ぎ下記分けたので、赤白のサイドボードに色の合ったカードは6枚しかありませんでした。(かつプレイアブルは3枚)

③練習段階で定石に縛られ過ぎていた
構築頻度の高かった基本パターンの構築ばかりを行っていた為、頻度の低いアーキタイプの正解構築が分かりませんでした。
特に赤黒についてですが、このデッキはほとんど構築したことがありません。
練習中赤黒が正解となりそうなプールがあまり無かったことが原因ですが、本番のプールがどうなるかは分からない為、各アーキタイプ毎にどのような形がベストなのかを検討するべきでした。
強い・弱いはともかくとして、「とりあえず組んでみる事」が必要です。
「これぐらいならプレイに値する」と言う線引きを決めておくのも大事ですね。

④弱いデッキの誤魔化し方の検討が甘かった
今回特に失敗したなと感じたのは、赤黒の持つ除去が《破滅への道》《荒廃の一掴み》以外どれも条件付き(パワー3以下、タフネス5以下、土地分ダメージなどなど)で、相手の繰り出す脅威の種類や順番次第で裏目が生じ、対処不可能な事態に追い込まれたことです。
赤黒のカラーリングで出来のいいコントロールをプレイすることは余程不可能だと思いました。
決め手に薄く相手の展開に付き合い切るため適当なエルドラージに押し潰されること多々で、目を覆いたくなるような展開ばかりでした。

藤村が0-3-1の逆ロケットスタートを決め、僕と平見は3-1でしたが勝ちが噛み合わず4回戦終了時には早くも2-2の崖っぷち。
藤村の赤黒と僕の赤白(写真2枚目)が特に頼りなく、見るに堪えない動きを連発していたので、ラウンド間にカードを並べて誤魔化しのサイドプランを綿密に検討。
結果藤村は下手なコントロール路線を切り捨てて前のめりに寄せ、僕は《ゴブリンの戦化粧》を使うブチ切れアグロをサイドプランに添えました。
ここから4連勝で耐えに耐え、最終戦こそ時間切れで引き分けてしまいましたが、6-2-1の20位で2日目への進出を決めました。

R1 W
R2 W
R3 L
R4 L
R5 W
R6 W
R7 W
R8 W
R9 D

ほぼ全試合をチーム2-1で勝利する傷だらけの勝利。精根尽き果てました。
順位だけで見ればまずまずですが、トップ4のラインは11-3のオポ勝負である為、2日目は1敗もできません。
(※チーム戦のシングルエリミネーションは上位4チームで行われます)

会場を出た後は近くの飲食店で晩御飯を済まし、ホテルへ。
公式の戦略記事に目を通し、こちらを参考にこの日のプールを検討します。本来なら前日に済ますべきこと…
一通り済んだ後3時頃に就寝しました。

■10/25(日曜日) - GP2日目
朝7時に起床。疲れた体に鞭打ち出発。
2日目に入ると新しいカードプールが配布され、デッキも作り直しになります。デッキ構築を失敗していた僕らにとってはプラスとなる変化ですね。
祈る気持ちで恐る恐るプールに目を通していくと…《火の再覚醒、オブ・ニクシリス》!!《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と並び最強クラスのレアを引き当てました。
一気に勢い付き、勢い良く机上にカードを並べて行きます。

が、僕もメンバーも作業が進む毎に表情を雲らせて行き、カードを並べ終わった後には揃って頭を抱えました。強力なレアはありつつも、全体的には平均点以下。下の上ぐらいでしょうか。
完成したデッキは「緑黒トークン」「赤青欠色」「赤白アグロ」の3つ。昨日のプールや練習してきたプールのどれと比較しても最弱の内容でした。
緑黒が85点、赤青が60点、赤白が50点ぐらいの出来栄え。構築終了時点でお通夜。
エースデッキの緑黒は文句無しの完成度ですが、他が貧弱過ぎて勝ち切るビジョンが見えません。
緑黒の完成度を少し落とし(除去を外して飛行に触れなくなる)、まだマシそうな青黒を作るかで悩みましたが、緑黒が手堅く取って残り1本をどちらかが上ブレる方が勝機ありと判断し、緑黒に寄せました。

しかし始まってみれば藤村の0-3を始め瞬間的に負け散らかし、あっと言う間にトップ4の芽は消滅。
自分らのデッキが弱いのもありますが、初日に比べ当然相手も強い(主にプレイ面が)ので1試合1試合がしんどいしんどい。
そして頼みの綱の緑黒もそれほど勝たず、3人それぞれの個人スコア2-3・2-2-1・2-2-1。
にも関わらずチーム成績は3-2で上ブレでした。最終成績は9-4-1で16位。

R10 L
R11 W
R12 L
R13 W
R14 W

この日の反省点は「メンバーのミスを阻止できなかった」事。
自分のデッキ(赤白、写真3枚目)が非常にタイトだったこともあり、集中を欠きたくない、情報を見落としたくない(表情変化も含めて)理由で目の前の対戦に手一杯になってしまいました。
個人のパフォーマンスは十分に発揮できたかもしれませんが、チームとしてはベストで無かった可能性が高いです。

逆に良かった点もあります。
初日の反省を踏まえ、適切な時間配分で構築時間を進められたこと。
それによって用意できたサイドプラン(赤白から白黒にスイッチ)が働き、上手く嵌め殺せたこと。
反省の言葉に留めるだけでは意味が無いので、一つ一つを改善していき、前進を確認して行く事が重要だと思っています。

16位で賞金は135,000。一人頭45,000のお小遣い。
見るも無残なデッキだったのでマネーフィニッシュは正直御の字ですが、欲を言えばトップ4が欲しかった。

大会後は覚前さんらに誘われてチームドラフトに参加。
覚前輝也さん、平林和哉さん、大塚高太郎さん、加藤一貴さん、ノセコウジさんの錚々たるメンツ。雑誌や記事でしか見たことが無い方ばかりで非常に緊張しました。
個人2-1でパッとしませんでしたが、チームはスコア5-4で辛勝。勉強になる点が多く楽しかったです。良い経験ができました。

残っていた方々としばし談笑の後、会場を後に。
タクシーでホテルに戻ったのですが、疲労の為飯屋を探し歩く気力が無く、近くのコンビニで適当に済ませました。
ホテルの部屋で日付が変わる頃まで談笑し、仮眠を取る為に解散。

■10/26(月曜日)
深夜4時に起床。
8時発の便だったので、諸々の準備を済ませて5時にはホテルを出発。
渋滞に引っかかったらまず確実に乗り遅れるので慎重に行った結果ですが、5時半には到着し大分余裕がありました。

最後ぐらい中国グルメを満喫したいと空港でそれっぽいものを探しますが、早朝の為どこのお店も朝メニューのみ。
情報無しで行く場合は到着してすぐに空港で何か食べた方がいいですね。場所が場所なので味もある程度は保障されていると思います。
適当に摘まんでお土産買って搭乗手続き。北京を後にしました。



あっと言う間の3泊4日でした。
残念な結果でしたが遠征自体は非常に充実しており、楽しかったです。また次の機会を見つけてすぐにでも飛んでいきたい。
金銭や仕事の都合もあるのでそう頻繁に出向くことは叶わないでしょうが、一つでも多くのイベントに参加できるよう立ち回って行きます。
またお金を掛けて外へ出て行く以上、結果重視のスタンスです。次は勝ちます!

おわり

名コラム復活

2015年6月19日
のぶおの部屋 -第13回 ANT(前編)-
http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/detail/1185

本当に復活した!最高!!
Digの記事の方でも紹介させていただいたのぶおさんの記事です。必見。
インタビュー先がKaiさんと言うのもナイス。
GP千葉2015レポート

参加しました。フォーマットはモダンマスターズ2015リミテッド。
発売してから1週間後のイベントである為、練習時間はほとんど取れません。
発売日の週末にシールドを1回、6人ドラフトを3回、8人ドラフトを1回プレイ。
平日は仕事終わりに家で1人シールドの練習をするも対人戦は無し。
満足の行く練習は行えませんでしたが、それは誰しもが同じことだと思うので、マジックにおける地力が試される場との認識。チャレンジ精神でレッツゴー。

▼構築
画像等撮っていない(&カード紛失してしまったのでプールも残っていない)ので提示するものがありませんが、プールを広げてみてパッと見で良さそうに見えたのは赤緑のランプ。
《巣の侵略者》や《コジレックの捕食者》の基本パーツに加え、《隕石の嵐》《雷叫び》《黙示録のハイドラ》《キマイラ的大群》と言ったレアの力もあります。
プレイアブルをマナカーブに沿ってつらつらと並べたところ、21枚ぐらいは揃う格好。残り2枚と土地を含めてテストしたところ悪くなさそうだったので微調整を加えてメインをこれに決定。

▼対戦
今回もノーbyeでスタート。
1度参加したGPTは決勝落ち、PWPは1150で規定に満たずとサッパリ。

R1 青白金属 ○○
R2 5Cドメイン ××
R3 (対戦者不在) ○○
R4 白黒スピリット ○××
R5 (失念) ○○
R6 (失念) ○○
R7 青白金属 ○○
R8 緑白トークン ○○
R9 白黒アグロ ××

6-3で初日落ちでした。

R2-1 引きは良くデッキも上手く回るが、相手のデッキもフル回転し、流石に5色のいいところを詰め込んでいるだけあって地力負け。押せ押せのところでメインに3枚しか入っていないアーティファクトにディッチャを食らってしまったところから、構築ミスか。
R2-2 相手の3枚の《コジレックの捕食者》に地上がビタ止まりしてしまい、攻撃が通せず負け。

R4-2 《粗暴な力》2枚持ちであと1歩のところを《議会の密集軍》で大きくゲインされてしまい、ライフレースに競り負ける。
R4-3 初手3ランドキープから死ぬまで土地引けず重いスペル溜まって負け。

R9-1 初手2ランドキープで死ぬまで土地引けず、加えて相手ドブンで時間も稼げず負け。
R9-2 先手マリガン後初手から追加のスペル1枚しか引けず盛大にフラットして負け。

▼反省
R9はどうしようもありませんでしたが、R2とR4はやりようのあるゲームでした。
メインボード自体は7-2しているのでそれほど悪くなく、問題はサイドボード後ですね。
R5~R8でスト勝ちが続いているのは下位卓と言う事情もありますが4回戦終了時にサイドプランを再考した部分が大きく、追加で構築した赤青・赤白の方が2本目以降の戦いにフィットしていました。
と言うのも、メインボードで赤緑を見せるとサイドボード後はとにかく地上を固められるので、R4の《議会の密集軍》のような攻勢を阻むカードがただただ厳しいゲームでした。
赤白・赤青は適度に飛行クロックを持つのでこれらのメタと行き違うことができ、軸をズラした戦い方を取れます。
R2の5Cも明確に飛行に弱い構築だったのでもっと早くこちらに着手していればチャンスはあったかもしれません。

またメインボードに関してもアーティファクトが3枚しか入っておらず、その内容も《陰極器》《鎌切り》《キマイラ的大群》とあっても無くても良いような代物でした。
あるに越したことはありませんが《粉々》や《隔離する活力》等のメイン採用が十分あり得る環境で、それらを無効化できる構造が取れるならその恩恵は受けておくべきでした。実際R2-1はその結果で負けていますからね。

▼総評
再録セットと言う事でプレイアブルカードが大量にあり、結果としてより多彩なデッキ構築を可能としていました。一つ一つの選択肢に対する検討が甘かったのが今回の敗因ですね。
後ほど見直したところ、デッキとしては赤白・赤青・赤緑・青白の4つが構築できそうでした。勿論それぞれに得意な相手・苦手な相手があり、使い分けは十分検討できたレベルです。
シールドはインターバルも気が抜けませんね。明確にゲームプランが定まるまでは時間一杯検討を繰り返すべきだと思いました。
またその為には十分な時間と余力が必要で、両面の確保に繋がるbyeの獲得は必須事項だと思いました。
静岡・京都・千葉とノーbyeで参戦し続けましたが、今回byeの重要性を嫌と言うほど思い知らされましたので、次回からはもっと積極的にbye確保に努めます。

・次回リミテッドGPに向けての教訓
①必ずbyeは取ること。
②前日は十分な睡眠をとること。0時には就寝し、8時間睡眠を意識。直前練習<体力温存。
③開始前は勿論、インターバルでも入念にデッキを検討すること。
④手の空いているプレイヤーに声を掛け、広く意見を求めること。

以上です。
会場ではたくさんの方に声を掛けていただき、非常に嬉しかったです。
こっぱずかしいことにサインを求められたりもしました。身不相応に思い気が引けましたが、期待の一つ一つが励みになりました。

今回練習に参加させていただいた関西のプレイヤー達にはとても感謝しています。良かったら次の機会にも是非参加させてください。今はまだ学ばせてもらうばかりですが、いつの日か必ずお返しします。

マジックは感謝のゲーム!みんなありがとう!
次のプレミアムイベントはプロツアーオリジン。自分出し切ってきます。
3位でした。
使用デッキはUrb Omni-Tell。
レポートは依頼を受けたDig.cards様に寄稿しましたので、もし良ければ下記リンクからご覧ください。

前編:https://dig.cards/columns/special/jspeed-gpkyoto-001
後編:https://dig.cards/columns/special/jspeed-gpkyoto-002

イベントレポートが主なのでデッキの事については簡単にしか触れていません。
このDNで使用デッキの詳細について書くつもりでいます。

何はともあれひとまずの結果が残せた事にホッとしています。
練習に付き合ってくれた仲間達に感謝。ありがとう。
グランプリ静岡2015レポート
グランプリ静岡2015レポート
グランプリ静岡2015レポート
先日開催されたグランプリ静岡に参加してきました。
ここ最近の国内GPは参加者が2000人を超える大盛況ぶりで、今回も例に漏れることなく2000人オーバー。会場はとにかく人の山でマジックの人気の高さ、規模の大きさを肌で感じます。

このタルキール覇王譚ではMOを中心にみっちり練習を積んで来ました。
とは言ってもマジックに復帰したのはM15からで、リミテッドの大会にはGPTはおろか店舗大会にすら参加したことが無く、前日のラストチャンストライアルでさえ緊張でいっぱいです。


■ラストチャンストライアル
金曜開幕入りして計2回参加。
5連勝すれば翌日の2BYEが獲得できると言う形式で、1回目が4回戦落ち、2回目が1回戦落ち。
1回目R4-Game2を終盤相手の怒濤のトップデックを前に逆転負けし、Game3はワンマリガン後の3ランドキープ後死ぬまで土地を引かずに負け。
2回目はプールが非常に弱く、なんとか戦えそうな5色変異まで落とし込むもR1-Game1を最速《幽霊火の刃》ですぐに落とし、2本目を粘りに粘って取るもタイムアウト、3本目は特別ルールでライフ変動が発生した瞬間ゲーム終了の裁定、相手が先行からトリプルマリガンでゲインランドを探し当てて負け。
負けはしましたが、登録シートの記入の仕方やデッキ構築の時間配分、対戦感など、不安だった部分の経験を埋めることが出来たので収穫は大いにありました。全て自動で済ませてくれるMOとはギャップがあり過ぎますね。


■本戦シールド
構築したデッキは画像1枚目の内容。良くある5色変異で、ベースは青。数枚構築ミスがあったのでメインの内容が若干違っており、2本目以降の形です。
プール全体の写真を撮り忘れてしまいました。レアは《樹木茂る山麓》《溢れかえる岸辺》《ケルゥの呪文奪い》《千の風》《嘲る扇動者》《スゥルタイの隆盛》と、良いと言えるような代物ではありませんでしたが、5色変異は苦手プールゆえにたくさん練習したので構築自体は割とスムーズに進めることが出来ました。
5色変異を構築する際に気を付けていることとして、必ずメインカラーを1色か2色立てる事と、マナベースに比例したタッチ色の枚数配分があります。
今回は青絡みの土地が7枚出ていることとレアのダブルシンボルを考慮して青軸を確定させ、残りの白黒緑赤をそれぞれ7:6:6:5で振りました。
そしてカードプールの中からそれに応じた各色のカードを許容値分厳選して採択していきます。
許容値は経験ベースですが、マナソースが1枚なら0枚、2枚なら変異に限り1枚だけ、3枚なら遅くプレイしても許されるスペルに限り1枚、4枚ならスペル2枚(できれば1枚)、5枚なら2~3枚と言った感じで、他の方がどのくらいの割合でタッチを許容しているのか分かりませんが僕はこうしています。
今回は詳しい内訳は以下の通りです。

白 マナソース7枚-スペル4枚-変異2枚
《高峰のカマキリ》
《マルドゥの荒くれ乗り》
《必殺の一射》
《大物潰し》
変異:《アブザンの先達》《イフリートの武器熟練者》

黒 マナソース6枚-スペル3枚-変異1枚
《マルドゥの荒くれ乗り》
《スゥルタイのゴミあさり》
《絞首》
変異:《アブザンの先達》

緑 マナソース6枚-スペル1枚-変異3枚
《射手の胸壁》
変異:《氷羽のエイヴン》《アブザンの先達》《雪角の乗り手》

赤 マナソース5枚-スペル2枚-変異2枚
《高峰のカマキリ》
《マルドゥの荒くれ乗り》
変異:《イフリートの武器熟練者》《雪角の乗り手》

戦旗を1本挿しているのでアブザンカラーはマナベースがそれぞれ1枚増です。
除去があり枚数もやや多い白を厚く取りつつ、その他の色は構築できるマナベースに見合った採用で。
5色は動きが遅くただでさえ押し込まれやすいので、カードがプレイできない状況を極力少なくするためにも多色カードの採用も限界まで絞りました。
また上記でも赤マナが若干少ないのが不満で、プールにありませんでしたが戦旗はアブザンよりもマルドゥのものが欲しかったです。
両色が求める色マナの数は同じですが、緑マナはアンモーフを行う5ターン目に出ていれば良いのに対し《高峰のカマキリ》は4ターン目にプレイしたいですし、最悪変異で展開できる緑のカード群に対して赤いカードは明確に色マナを求める為、手札でつっかえて負け筋になり得る展開が見えます。
ともあれ無いものは仕方がないので、やむなしで。

他サイドボードの選択肢は《賢者眼の侵略者》《サグの射手》《凶暴な殴打》。
《凶暴な殴打》は除去の少ないこのプールで貴重な存在でしたが、獰猛達成要因が少ない事と、かつそれらもマナベースが盤石な状態でしかプレイできない為諦めました。
《アラシンの上級歩哨》など危険度が高くリスクを冒す価値があると判断された相手に対してのみサイドインします。

構築時間はあっという間に過ぎ、残り3分のところで一気にリストを書き上げて提出。前日のトライアルで限界値を知っておけたので目いっぱい構築に割り当てることが出来ました。(それでもミスりましたが)
そしていよいよ予選ラウンドが開始。目標は初日抜けボーダーの7-2以上。
本戦中も空き時間を使ってサイドプランは繰り返し検討しました。
大きなスイッチは無しで、上記の細かなカードを多少入れ変えるのみ。
最終的な結果は…

R1 アブザン ○○
R2 ティムール ×○△
R3 アブザン ○○
R4 マルドゥ ○×○
R5 アブザン ○○
R6 アブザン ○○
R7 ジェスカイ ××
R8 アブザン ○○
R9 アブザン ○×○

7-1-1!!初日突破!!
後半ラウンドの相手からは《アラシンの上級歩哨》《風番いのロック》《砂塵破》《対立の終結》がポンポン飛び出てきて非常に苦しい戦いを強いられ続けましたが、綱渡りを制してなんとか目標を達成できました。
低い目標だと笑われましたが、パックではなく紙に包まれたあのドラフトの束を剥くことに憧れを抱いていたので本当に嬉しかったです。。

R2-Game1 相手先手から5T《サグのやっかいもの》アンモーフが決まり、《カマキリの乗り手》も加わって圧殺
R2-Game3 再び先手5Tサグが決まるも、高タフネス生物で固めて盛り返し、加わった《龍語りのサルカン》もカマキリ用に入れていた《賢者眼の侵略者》でキャッチ。徐々に捲っていきアドバンテージに大差がつくも時間切れ。残り数点に対してフルパンで勝ちを確信するも相手のデッキに《部族養い》が2枚も入っていて、この土壇場で20点ゲイン、引き分けに…

なぜそんなカードをとイラついてしまいましたが、そのお陰で生き延びていた可能性が高いのでこの引き分けは逆に僥倖と考える事にしました。単純にクリーチャーだったら押し切られていた可能性が高いので…
またここで引き分けたことでスイスドローのポイント的に引き分けが発生したデッキと当たりやすくなり、苦手な早いデッキと当たりづらくなったのも良かったかもしれません。

R7-Game1 相手1ターン土地が止まるも、こちら2ターン止まってしまいその分でギリギリ押し切られる
R7-Game2 相手フルパンに《千の風》4体バウンスを決めるも、戻った分だけ《道極め》されて負け(笑)

先頭テーブルの全勝卓に召集され、ノリノリのジェスカイにあっという間にイカれ。流石に全勝ラインは完成度が段違い。
10分程度で負けてしまい、余りに早く終わったので他の全勝卓を見ていましたが、ロック・ソリン・砂塵破・サイ・隆盛の嵐でアブザンミラーが多発していました。こりゃ場違いだなと…

ともあれなんとか初日を終え、無事2日目進出を果たしました。


■1stドラフト
同ラインの7-1-1には渡辺雄也さんがおり同卓の可能性も!と興奮していましたが、別卓でした。
夢にまで見た束を開封し、いよいよ幕開け。

レアは《ウギンのきずな》でした。サッと後ろに回してファーストピックは《氷羽のエイヴン》。
1-2は《軍備部隊》で、スゥルタイt白かアブザンt青をやれれば良いなと言ったスタート。
1-3は特にめぼしいものも無かったのでそれを意識して《平穏な入江》をピック。渡りを付けます。
1-4《スゥルタイのゴミあさり》1-5《花咲く砂地》1-6《スゥルタイのゴミあさり》でデッキの方向性を整えつつ、赤の流れがサッパリなことを確認。ピック方針と卓の流れが噛み合っており、期待が持てる展開。
2パック目のレアが《真珠の達人》だったのですが、この時点では白を濃くやるか分からなかったので確実に使える《吠える鞍暴れ》をピック。その後流れに従い、カラーは白黒t緑青に決定。
3パック目のレアは《血染めのぬかるみ》で自パックからのレアは終始奮わず。しかし上家からの3-2&3-3で《アナフェンザの伝令》が連続で!ちょうど低マナ域を埋めるつもりでいたので最上の流れだったように思います。

組み上がったデッキは画像2枚目。
除去がやや薄い点が心配ですが、それでも十分過ぎる程に強力です。
土地が潤沢に取れたのでサイドの青いカードも気兼ね無く使えますし、それによる《目潰しのしぶき》で早いデッキにも対応できます。

R10 ジェスカイ ×○○
R11 赤緑 ○×○
R12 マルドゥ ○○

R10-Game1を1点ライフ計算間違いで落とすと言う致命的なミスを犯すも、Game2は早速《目潰しのしぶき》が活躍し、逆転勝ち。
R-11は《弧状の稲妻》2枚《凶暴な殴打》3枚が入った非常に完成度の高い赤緑とマッチングするも、こちらのデッキも負けないぐらいのポテンシャルあり。
赤緑及びティムール系のカードに人気が寄っていたことを見越して高めに取っておいた《大物潰し》が活躍して勝利。


■2ndドラフト
ここを3-0すればまさかのトップ8。
周囲からも期待されプレッシャーがハンパじゃありませんでしたが、ここまで来たからには狙っていきたい。
気持ちを引き締めてシートオールを確認し卓に向かうとそこには彌永淳也さんと三原槙仁さんのダブル世界チャンピオン(笑)
しかも隣と向かいで尚更緊張。ドキドキでした。2人の世界チャンピオンと一緒にドラフトできるなんてカバレージマニアの僕からしたらこれだけでも十分過ぎる褒美で。

ファーストピックは《龍語りのサルカン》。贅沢だと怒られるかもしれませんが心境は複雑で、赤濃い目のドラフトで成功した経験がほとんどないので本番でいきなりそれをできるのかと不安でした。
安定の赤緑なら無理なく運用できると意識しますが、卓の流れは青がベストでやむなくこれを受けて赤青、練習の時最も勝率が低かった、1番嫌いなカラーリングです。
3色目は緑をやれる気配が無かったのでジェスカイ方向に手を伸ばし、2パック目で引き当てた《カマキリの乗り手》がそれを決定付けました。
しかしながらこの時点で土地が1枚しか取れておらず、安定して運用できるか不安に。
その関係で続いて流れて来た《ジェスカイの隆盛》や《眼の管理人》はスルーし、《苦しめる声》やランドなどデッキ安定化のパーツを揃えて基盤を固める事にしました。1パック目で《龍語りのサルカン》《矢の嵐》と赤を濃くやることを決めた関係で赤マナソースが9は欲しく、3色カードの運用は難しいと考えたからです。
そして3パック目では《龍流派の双子》とランド、《弧状の稲妻》とランドなど悩ましい2択を迫られ続け、双方共にスペルを選択。
結果的に最低値のランド3枚を集める事は出来ましたが、希望する4枚には届かず。マナベース9:8:5は欲しかったのですが妥協して9:7:5でやや不安。
とは言え十分3-0はありそうなデッキを組み上げる事は出来ました。デッキは画像の3枚目を参照。
惜しむらくは2枚確保した《引き剥がし》の獰猛要員を確保できなかったこと。《山頂をうろつくもの》を意識していたのですが、赤緑系をやっているプレイヤーがいるようで全て押さえられてしまったか、ほとんど出なかったようです。
お陰で4マナ域は《湯熱の精》と言う非常にか細い生物が担う事に。ここに関しては途中流れて来た《氷河の末裔》を軽視してしまった事が間違いであったなと反省しています。

R13 スゥルタイ(彌永淳也さん) ○○
R14 アブザン ×○○
R15 マルドゥ ×○×

最終戦のフィーチャーマッチを落とし、トップ8ならず。最終成績12-2-1、11位で僕のグランプリは幕を下ろしました。
トークン系のカードをたくさん流していたのが気になり《目潰しのしぶき》を早めに押さえるなどマルドゥへの配慮はしていたつもりでしたが、メインの《引き剥がし》と入れ替え用のあと1枚が確保できず、結果Game3の最終局面でドローしたのは抜き切れなかった《引き剥がし》…
マルドゥに対してこのバウンススペルが有効にプレイできる事はほとんどないので、最悪《賢者眼の侵略者》か《軍用ビヒモス》と入れ替えていればまだチャンスがあったと思いますし、甘さが出ました。対戦中もミスかもしれないシチュエーションが2度ほどあり、相手の《子馬乗り部隊》のトップデックが強かったのも確かな事なのですが、僕がもっと上手ければ勝つ目は十分にあったと思うので、身相応の結果だったと言えます。

プロツアーに出ることを目標に始めたマジック、その目標達成のチャンスがこんなにも早く回ってくるとは思ってもいませんでしたが、現実は厳しく。
マジックへの挑戦は始まったばかりで、今回のGPでは2日目のフィールドやトッププレイヤーとの対戦、フィーチャー&カバレージマッチ、そしてこの日と言う目標に向けた練習等々、今後に繋がる貴重な経験を積むことが出来たと思います。
この先で決して無駄にならないものだと自負していますし、今回逃したチャンスもいつの日か必ず手に収めます。
始まりの第一歩は賞金$600、プロポイント3点から。

最後に、一緒に練習・指導してくれたみんなありがとう。
このタルキールを機にMTGに興味を持つ身内が増えてきたので、そんな人達向けの記事紹介を。

■中村修平の「ドラフトの定石!」
http://mtg-jp.com/reading/nakamuradraft/
ドラフト全般、入門編のような記事。執筆は日本人殿堂プレイヤー中村修平。
基礎の基礎から記してあり、初心者にはありがたい内容。


■行弘賢と学ぶドラフトセオリー
http://www.happymtg.com/column/yukuhiro_drafttheory/22205/
こちらもドラフト全般の基本的な考え方を学べる記事。
「どんなカードが強いのか、それはなぜなのか」と言ったような、初心の内に知っておきたいセオリーが抑えられている。
上記の中村修平の記事と合わせて入門編に相応しい。
また執筆者である行弘賢は他の国内プレイヤーからもリミテッド技術を高く評価されており、参考になる部分が多い。
ニコニコ生放送で頻繁に配信も行っているので、機会があればそちらも。
http://com.nicovideo.jp/community/co623284


■フランクに考えよう タルキール覇王譚、ピック順位表
http://misdirection.diarynote.jp/201410222226405300/
前編:http://misdirection.diarynote.jp/201410222226405300/
後編:http://misdirection.diarynote.jp/201410232042096472/
殿堂プレイヤーFrank Karstenによるタルキール覇王譚のピック優先順位表。
少し前の記事なので現在の研究状況とややギャップがあるが、根底的な部分に変化はない。


■タルキール覇王譚リミテッド戦略-フランクの記事を受けて-
http://mtgoversears.blog.jp/archives/15950894.html
世界一マジックのプレイングが上手いと称されるPaulo Vitor Damo da Rosa(通称PV)によるタルキール覇王譚のドラフト考察。
上記のFrank Karstenの記事を受けての内容で、前後関係があるため上記に先に目を通すこと推奨。


■what we need -KTKドラフト環境分析-
http://www.happymtg.com/column/minsu/22990/
金 民守による環境徹底解析記事。
内容はハイレベルで、一通りの基本が抑えられられた状態で読むこと推奨。
ただし、どこかのタイミングでは必ず目を通すべし。


■ドラフトでシグナルの読み方について
http://mtgoversears.blog.jp/archives/4039072.html
ドラフトで自分がどの色をやるべきか、上家や下家が発するシグナルについてまとめられた記事。
若干難易度高し。一定数ドラフトをこなしてみて、イマイチデッキが成功しないなと行き詰った時に読んでみると良い。


その他の優良サイト

■MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/
カードの効果が分からない時など。
基本的な情報は全て拾える。


■Draft Simulator
http://syunakira.com/smd/
擬似的なドラフトピックが行える。
CPUのピックはクソなので、大体自分の理想的なデッキが組みあがる。
リアルとのギャップがあるので過信は禁物だが、基礎的な練習ぐらいには使える。


■イゼ速。=あるイゼット団員のMTG速報=
http://izesoku-mtg.doorblog.jp/
マジック情報サイト。
GP等の入賞デッキを紹介していたりするので、リミテッドGPの結果を参照すればどんな感じに組んだデッキが勝っているのか、デッキの完成図を見ることができる。
兵庫まで行ってタルキールドラフト。

■1回目:白黒t赤マルドゥ

1-1が《アブザンの鷹匠》。
黒い除去が見えてきたのでそこらをかき集め、1パック目はほとんど白と黒だけ。
2パック目で赤白黒のマルドゥに行くか緑白黒のアブザンへ行くかを判断しようとするも、どちらの色もまるでカード取れず。
仕方なく微妙に流れてきた赤い除去を数枚摘まんでのタッチ赤で終了。

土地17
6 平地
7 沼
3 山
1 磨かれたやせ地

クリーチャー17
1 マルドゥの悪刃
2 縁切られた先祖
1 真珠の達人
1 グルマグの速翼
1 マルドゥの頭蓋狩り
1 刃の隊長
1 鱗の隊長
1 アブザンの鷹匠
1 雪花石の麒麟
1 不撓のクルーマ
1 血蠅の大群
2 クルーマの盟族
1 子馬乗り部隊
1 星霜の証人
1 尊いラマスー

スペル6
1 消耗する負傷
1 石弾の弾幕
1 マルドゥの魔除け
1 打ち倒し
1 絞首
1 大蛇の儀式

《真珠の達人》以外特に目立ったカードも無く、除去して殴るテンポデッキ。
横展開からの《石弾の弾幕》など、弱いなりに勝ち筋をきちんと残せるように組んだつもり。

1回戦@緑白黒アブザン ×○○
2回戦@赤緑黒 ○×○
3回戦@5色 ―

6ドラでチームドラフトだったので横が勝ったところで終了。
勝利チーム側の取り分が《龍語りのサルカン》《血染めのぬかるみ》《樹木茂る山麓》の3枚。
ジャンケンしたら最下位で赤黒フェッチになってしまった。仕方ないけど虚しい!


■2回目:青黒緑スゥルタイ

1-1が《賢いなりすまし》。
1-2で上家から《死者の王、ケルゥ》を頂けたのでそのままスゥルタイへ。
ただ以降のピックはピリッとせず、近辺との色被りを感じながらも除去を中心に集めて生物は二の次、変異を中心にサイズアップできれば何でも良しの感覚で残りスロット埋めて完成。

土地17
5 島
5 沼
5 森
1 陰鬱な僻地
1 ジャングルのうろ穴

クリーチャー15
1 無情な切り裂き魔
1 縁切られた先祖
1 湯熱の精
1 氷河の末裔
1 賢いなりすまし
2 スゥルタイの剥ぎ取り
1 隠道の神秘家
1 松歩き
1 サグの射手
1 スゥルタイの占い屋
1 グドゥルの嫌悪者
1 死者の王、ケルゥ
1 長毛ロクソドン
1 死滅都市の悪鬼

スペル8
1 鐘音の一撃
1 消耗する負傷
1 悪寒
1 スゥルタイの魔除け
1 絞首
1 残忍な切断
2 死の激情

1回目のドラフトをやってみて&他の卓を観戦してみて、変異を並べ合う展開が多かったので《死の激情》をやや優先して取って、組み込んでみた。
結果的にはかなり活躍したんだけど、腐るゲームもあったのでムラがあるカードなのは間違いない。
2本目以降はサイドの《氷河の忍び寄り》と《取り消し》と入れ変えることが多かった。

1回戦@赤緑青ティムール ○○-
2回戦@緑白黒アブザン ×○○
3回戦@赤白青ジェスカイ ○○-

流石にデッキ強かった。
ただ、除去厚めに組んで《グドゥルの嫌悪者》でぶん回すデックWINみたいなのを意識してたにも関わらず後者がなかなか集まらなくて少し困った。
スゥルタイはレアゲーぐらいしか具体的な入口が見え辛くて空きやすい印象を持ってたから、やれさえすればかなり勝ち組なんじゃないかと勝手に思っていた。
使える色は強いので、嫌悪者から強引に参入して行くのもアリだと思う。




終わり!
明日以降の暇な時、現時点の自分なりの点数表を書きたい。
使った・使われたものに限るけれども。
jsp

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