グランプリ静岡2015レポート
2015年1月13日コメント (3)
先日開催されたグランプリ静岡に参加してきました。
ここ最近の国内GPは参加者が2000人を超える大盛況ぶりで、今回も例に漏れることなく2000人オーバー。会場はとにかく人の山でマジックの人気の高さ、規模の大きさを肌で感じます。
このタルキール覇王譚ではMOを中心にみっちり練習を積んで来ました。
とは言ってもマジックに復帰したのはM15からで、リミテッドの大会にはGPTはおろか店舗大会にすら参加したことが無く、前日のラストチャンストライアルでさえ緊張でいっぱいです。
■ラストチャンストライアル
金曜開幕入りして計2回参加。
5連勝すれば翌日の2BYEが獲得できると言う形式で、1回目が4回戦落ち、2回目が1回戦落ち。
1回目R4-Game2を終盤相手の怒濤のトップデックを前に逆転負けし、Game3はワンマリガン後の3ランドキープ後死ぬまで土地を引かずに負け。
2回目はプールが非常に弱く、なんとか戦えそうな5色変異まで落とし込むもR1-Game1を最速《幽霊火の刃》ですぐに落とし、2本目を粘りに粘って取るもタイムアウト、3本目は特別ルールでライフ変動が発生した瞬間ゲーム終了の裁定、相手が先行からトリプルマリガンでゲインランドを探し当てて負け。
負けはしましたが、登録シートの記入の仕方やデッキ構築の時間配分、対戦感など、不安だった部分の経験を埋めることが出来たので収穫は大いにありました。全て自動で済ませてくれるMOとはギャップがあり過ぎますね。
■本戦シールド
構築したデッキは画像1枚目の内容。良くある5色変異で、ベースは青。数枚構築ミスがあったのでメインの内容が若干違っており、2本目以降の形です。
プール全体の写真を撮り忘れてしまいました。レアは《樹木茂る山麓》《溢れかえる岸辺》《ケルゥの呪文奪い》《千の風》《嘲る扇動者》《スゥルタイの隆盛》と、良いと言えるような代物ではありませんでしたが、5色変異は苦手プールゆえにたくさん練習したので構築自体は割とスムーズに進めることが出来ました。
5色変異を構築する際に気を付けていることとして、必ずメインカラーを1色か2色立てる事と、マナベースに比例したタッチ色の枚数配分があります。
今回は青絡みの土地が7枚出ていることとレアのダブルシンボルを考慮して青軸を確定させ、残りの白黒緑赤をそれぞれ7:6:6:5で振りました。
そしてカードプールの中からそれに応じた各色のカードを許容値分厳選して採択していきます。
許容値は経験ベースですが、マナソースが1枚なら0枚、2枚なら変異に限り1枚だけ、3枚なら遅くプレイしても許されるスペルに限り1枚、4枚ならスペル2枚(できれば1枚)、5枚なら2~3枚と言った感じで、他の方がどのくらいの割合でタッチを許容しているのか分かりませんが僕はこうしています。
今回は詳しい内訳は以下の通りです。
白 マナソース7枚-スペル4枚-変異2枚
《高峰のカマキリ》
《マルドゥの荒くれ乗り》
《必殺の一射》
《大物潰し》
変異:《アブザンの先達》《イフリートの武器熟練者》
黒 マナソース6枚-スペル3枚-変異1枚
《マルドゥの荒くれ乗り》
《スゥルタイのゴミあさり》
《絞首》
変異:《アブザンの先達》
緑 マナソース6枚-スペル1枚-変異3枚
《射手の胸壁》
変異:《氷羽のエイヴン》《アブザンの先達》《雪角の乗り手》
赤 マナソース5枚-スペル2枚-変異2枚
《高峰のカマキリ》
《マルドゥの荒くれ乗り》
変異:《イフリートの武器熟練者》《雪角の乗り手》
戦旗を1本挿しているのでアブザンカラーはマナベースがそれぞれ1枚増です。
除去があり枚数もやや多い白を厚く取りつつ、その他の色は構築できるマナベースに見合った採用で。
5色は動きが遅くただでさえ押し込まれやすいので、カードがプレイできない状況を極力少なくするためにも多色カードの採用も限界まで絞りました。
また上記でも赤マナが若干少ないのが不満で、プールにありませんでしたが戦旗はアブザンよりもマルドゥのものが欲しかったです。
両色が求める色マナの数は同じですが、緑マナはアンモーフを行う5ターン目に出ていれば良いのに対し《高峰のカマキリ》は4ターン目にプレイしたいですし、最悪変異で展開できる緑のカード群に対して赤いカードは明確に色マナを求める為、手札でつっかえて負け筋になり得る展開が見えます。
ともあれ無いものは仕方がないので、やむなしで。
他サイドボードの選択肢は《賢者眼の侵略者》《サグの射手》《凶暴な殴打》。
《凶暴な殴打》は除去の少ないこのプールで貴重な存在でしたが、獰猛達成要因が少ない事と、かつそれらもマナベースが盤石な状態でしかプレイできない為諦めました。
《アラシンの上級歩哨》など危険度が高くリスクを冒す価値があると判断された相手に対してのみサイドインします。
構築時間はあっという間に過ぎ、残り3分のところで一気にリストを書き上げて提出。前日のトライアルで限界値を知っておけたので目いっぱい構築に割り当てることが出来ました。(それでもミスりましたが)
そしていよいよ予選ラウンドが開始。目標は初日抜けボーダーの7-2以上。
本戦中も空き時間を使ってサイドプランは繰り返し検討しました。
大きなスイッチは無しで、上記の細かなカードを多少入れ変えるのみ。
最終的な結果は…
R1 アブザン ○○
R2 ティムール ×○△
R3 アブザン ○○
R4 マルドゥ ○×○
R5 アブザン ○○
R6 アブザン ○○
R7 ジェスカイ ××
R8 アブザン ○○
R9 アブザン ○×○
7-1-1!!初日突破!!
後半ラウンドの相手からは《アラシンの上級歩哨》《風番いのロック》《砂塵破》《対立の終結》がポンポン飛び出てきて非常に苦しい戦いを強いられ続けましたが、綱渡りを制してなんとか目標を達成できました。
低い目標だと笑われましたが、パックではなく紙に包まれたあのドラフトの束を剥くことに憧れを抱いていたので本当に嬉しかったです。。
R2-Game1 相手先手から5T《サグのやっかいもの》アンモーフが決まり、《カマキリの乗り手》も加わって圧殺
R2-Game3 再び先手5Tサグが決まるも、高タフネス生物で固めて盛り返し、加わった《龍語りのサルカン》もカマキリ用に入れていた《賢者眼の侵略者》でキャッチ。徐々に捲っていきアドバンテージに大差がつくも時間切れ。残り数点に対してフルパンで勝ちを確信するも相手のデッキに《部族養い》が2枚も入っていて、この土壇場で20点ゲイン、引き分けに…
なぜそんなカードをとイラついてしまいましたが、そのお陰で生き延びていた可能性が高いのでこの引き分けは逆に僥倖と考える事にしました。単純にクリーチャーだったら押し切られていた可能性が高いので…
またここで引き分けたことでスイスドローのポイント的に引き分けが発生したデッキと当たりやすくなり、苦手な早いデッキと当たりづらくなったのも良かったかもしれません。
R7-Game1 相手1ターン土地が止まるも、こちら2ターン止まってしまいその分でギリギリ押し切られる
R7-Game2 相手フルパンに《千の風》4体バウンスを決めるも、戻った分だけ《道極め》されて負け(笑)
先頭テーブルの全勝卓に召集され、ノリノリのジェスカイにあっという間にイカれ。流石に全勝ラインは完成度が段違い。
10分程度で負けてしまい、余りに早く終わったので他の全勝卓を見ていましたが、ロック・ソリン・砂塵破・サイ・隆盛の嵐でアブザンミラーが多発していました。こりゃ場違いだなと…
ともあれなんとか初日を終え、無事2日目進出を果たしました。
■1stドラフト
同ラインの7-1-1には渡辺雄也さんがおり同卓の可能性も!と興奮していましたが、別卓でした。
夢にまで見た束を開封し、いよいよ幕開け。
レアは《ウギンのきずな》でした。サッと後ろに回してファーストピックは《氷羽のエイヴン》。
1-2は《軍備部隊》で、スゥルタイt白かアブザンt青をやれれば良いなと言ったスタート。
1-3は特にめぼしいものも無かったのでそれを意識して《平穏な入江》をピック。渡りを付けます。
1-4《スゥルタイのゴミあさり》1-5《花咲く砂地》1-6《スゥルタイのゴミあさり》でデッキの方向性を整えつつ、赤の流れがサッパリなことを確認。ピック方針と卓の流れが噛み合っており、期待が持てる展開。
2パック目のレアが《真珠の達人》だったのですが、この時点では白を濃くやるか分からなかったので確実に使える《吠える鞍暴れ》をピック。その後流れに従い、カラーは白黒t緑青に決定。
3パック目のレアは《血染めのぬかるみ》で自パックからのレアは終始奮わず。しかし上家からの3-2&3-3で《アナフェンザの伝令》が連続で!ちょうど低マナ域を埋めるつもりでいたので最上の流れだったように思います。
組み上がったデッキは画像2枚目。
除去がやや薄い点が心配ですが、それでも十分過ぎる程に強力です。
土地が潤沢に取れたのでサイドの青いカードも気兼ね無く使えますし、それによる《目潰しのしぶき》で早いデッキにも対応できます。
R10 ジェスカイ ×○○
R11 赤緑 ○×○
R12 マルドゥ ○○
R10-Game1を1点ライフ計算間違いで落とすと言う致命的なミスを犯すも、Game2は早速《目潰しのしぶき》が活躍し、逆転勝ち。
R-11は《弧状の稲妻》2枚《凶暴な殴打》3枚が入った非常に完成度の高い赤緑とマッチングするも、こちらのデッキも負けないぐらいのポテンシャルあり。
赤緑及びティムール系のカードに人気が寄っていたことを見越して高めに取っておいた《大物潰し》が活躍して勝利。
■2ndドラフト
ここを3-0すればまさかのトップ8。
周囲からも期待されプレッシャーがハンパじゃありませんでしたが、ここまで来たからには狙っていきたい。
気持ちを引き締めてシートオールを確認し卓に向かうとそこには彌永淳也さんと三原槙仁さんのダブル世界チャンピオン(笑)
しかも隣と向かいで尚更緊張。ドキドキでした。2人の世界チャンピオンと一緒にドラフトできるなんてカバレージマニアの僕からしたらこれだけでも十分過ぎる褒美で。
ファーストピックは《龍語りのサルカン》。贅沢だと怒られるかもしれませんが心境は複雑で、赤濃い目のドラフトで成功した経験がほとんどないので本番でいきなりそれをできるのかと不安でした。
安定の赤緑なら無理なく運用できると意識しますが、卓の流れは青がベストでやむなくこれを受けて赤青、練習の時最も勝率が低かった、1番嫌いなカラーリングです。
3色目は緑をやれる気配が無かったのでジェスカイ方向に手を伸ばし、2パック目で引き当てた《カマキリの乗り手》がそれを決定付けました。
しかしながらこの時点で土地が1枚しか取れておらず、安定して運用できるか不安に。
その関係で続いて流れて来た《ジェスカイの隆盛》や《眼の管理人》はスルーし、《苦しめる声》やランドなどデッキ安定化のパーツを揃えて基盤を固める事にしました。1パック目で《龍語りのサルカン》《矢の嵐》と赤を濃くやることを決めた関係で赤マナソースが9は欲しく、3色カードの運用は難しいと考えたからです。
そして3パック目では《龍流派の双子》とランド、《弧状の稲妻》とランドなど悩ましい2択を迫られ続け、双方共にスペルを選択。
結果的に最低値のランド3枚を集める事は出来ましたが、希望する4枚には届かず。マナベース9:8:5は欲しかったのですが妥協して9:7:5でやや不安。
とは言え十分3-0はありそうなデッキを組み上げる事は出来ました。デッキは画像の3枚目を参照。
惜しむらくは2枚確保した《引き剥がし》の獰猛要員を確保できなかったこと。《山頂をうろつくもの》を意識していたのですが、赤緑系をやっているプレイヤーがいるようで全て押さえられてしまったか、ほとんど出なかったようです。
お陰で4マナ域は《湯熱の精》と言う非常にか細い生物が担う事に。ここに関しては途中流れて来た《氷河の末裔》を軽視してしまった事が間違いであったなと反省しています。
R13 スゥルタイ(彌永淳也さん) ○○
R14 アブザン ×○○
R15 マルドゥ ×○×
最終戦のフィーチャーマッチを落とし、トップ8ならず。最終成績12-2-1、11位で僕のグランプリは幕を下ろしました。
トークン系のカードをたくさん流していたのが気になり《目潰しのしぶき》を早めに押さえるなどマルドゥへの配慮はしていたつもりでしたが、メインの《引き剥がし》と入れ替え用のあと1枚が確保できず、結果Game3の最終局面でドローしたのは抜き切れなかった《引き剥がし》…
マルドゥに対してこのバウンススペルが有効にプレイできる事はほとんどないので、最悪《賢者眼の侵略者》か《軍用ビヒモス》と入れ替えていればまだチャンスがあったと思いますし、甘さが出ました。対戦中もミスかもしれないシチュエーションが2度ほどあり、相手の《子馬乗り部隊》のトップデックが強かったのも確かな事なのですが、僕がもっと上手ければ勝つ目は十分にあったと思うので、身相応の結果だったと言えます。
プロツアーに出ることを目標に始めたマジック、その目標達成のチャンスがこんなにも早く回ってくるとは思ってもいませんでしたが、現実は厳しく。
マジックへの挑戦は始まったばかりで、今回のGPでは2日目のフィールドやトッププレイヤーとの対戦、フィーチャー&カバレージマッチ、そしてこの日と言う目標に向けた練習等々、今後に繋がる貴重な経験を積むことが出来たと思います。
この先で決して無駄にならないものだと自負していますし、今回逃したチャンスもいつの日か必ず手に収めます。
始まりの第一歩は賞金$600、プロポイント3点から。
最後に、一緒に練習・指導してくれたみんなありがとう。
ここ最近の国内GPは参加者が2000人を超える大盛況ぶりで、今回も例に漏れることなく2000人オーバー。会場はとにかく人の山でマジックの人気の高さ、規模の大きさを肌で感じます。
このタルキール覇王譚ではMOを中心にみっちり練習を積んで来ました。
とは言ってもマジックに復帰したのはM15からで、リミテッドの大会にはGPTはおろか店舗大会にすら参加したことが無く、前日のラストチャンストライアルでさえ緊張でいっぱいです。
■ラストチャンストライアル
金曜開幕入りして計2回参加。
5連勝すれば翌日の2BYEが獲得できると言う形式で、1回目が4回戦落ち、2回目が1回戦落ち。
1回目R4-Game2を終盤相手の怒濤のトップデックを前に逆転負けし、Game3はワンマリガン後の3ランドキープ後死ぬまで土地を引かずに負け。
2回目はプールが非常に弱く、なんとか戦えそうな5色変異まで落とし込むもR1-Game1を最速《幽霊火の刃》ですぐに落とし、2本目を粘りに粘って取るもタイムアウト、3本目は特別ルールでライフ変動が発生した瞬間ゲーム終了の裁定、相手が先行からトリプルマリガンでゲインランドを探し当てて負け。
負けはしましたが、登録シートの記入の仕方やデッキ構築の時間配分、対戦感など、不安だった部分の経験を埋めることが出来たので収穫は大いにありました。全て自動で済ませてくれるMOとはギャップがあり過ぎますね。
■本戦シールド
構築したデッキは画像1枚目の内容。良くある5色変異で、ベースは青。数枚構築ミスがあったのでメインの内容が若干違っており、2本目以降の形です。
プール全体の写真を撮り忘れてしまいました。レアは《樹木茂る山麓》《溢れかえる岸辺》《ケルゥの呪文奪い》《千の風》《嘲る扇動者》《スゥルタイの隆盛》と、良いと言えるような代物ではありませんでしたが、5色変異は苦手プールゆえにたくさん練習したので構築自体は割とスムーズに進めることが出来ました。
5色変異を構築する際に気を付けていることとして、必ずメインカラーを1色か2色立てる事と、マナベースに比例したタッチ色の枚数配分があります。
今回は青絡みの土地が7枚出ていることとレアのダブルシンボルを考慮して青軸を確定させ、残りの白黒緑赤をそれぞれ7:6:6:5で振りました。
そしてカードプールの中からそれに応じた各色のカードを許容値分厳選して採択していきます。
許容値は経験ベースですが、マナソースが1枚なら0枚、2枚なら変異に限り1枚だけ、3枚なら遅くプレイしても許されるスペルに限り1枚、4枚ならスペル2枚(できれば1枚)、5枚なら2~3枚と言った感じで、他の方がどのくらいの割合でタッチを許容しているのか分かりませんが僕はこうしています。
今回は詳しい内訳は以下の通りです。
白 マナソース7枚-スペル4枚-変異2枚
《高峰のカマキリ》
《マルドゥの荒くれ乗り》
《必殺の一射》
《大物潰し》
変異:《アブザンの先達》《イフリートの武器熟練者》
黒 マナソース6枚-スペル3枚-変異1枚
《マルドゥの荒くれ乗り》
《スゥルタイのゴミあさり》
《絞首》
変異:《アブザンの先達》
緑 マナソース6枚-スペル1枚-変異3枚
《射手の胸壁》
変異:《氷羽のエイヴン》《アブザンの先達》《雪角の乗り手》
赤 マナソース5枚-スペル2枚-変異2枚
《高峰のカマキリ》
《マルドゥの荒くれ乗り》
変異:《イフリートの武器熟練者》《雪角の乗り手》
戦旗を1本挿しているのでアブザンカラーはマナベースがそれぞれ1枚増です。
除去があり枚数もやや多い白を厚く取りつつ、その他の色は構築できるマナベースに見合った採用で。
5色は動きが遅くただでさえ押し込まれやすいので、カードがプレイできない状況を極力少なくするためにも多色カードの採用も限界まで絞りました。
また上記でも赤マナが若干少ないのが不満で、プールにありませんでしたが戦旗はアブザンよりもマルドゥのものが欲しかったです。
両色が求める色マナの数は同じですが、緑マナはアンモーフを行う5ターン目に出ていれば良いのに対し《高峰のカマキリ》は4ターン目にプレイしたいですし、最悪変異で展開できる緑のカード群に対して赤いカードは明確に色マナを求める為、手札でつっかえて負け筋になり得る展開が見えます。
ともあれ無いものは仕方がないので、やむなしで。
他サイドボードの選択肢は《賢者眼の侵略者》《サグの射手》《凶暴な殴打》。
《凶暴な殴打》は除去の少ないこのプールで貴重な存在でしたが、獰猛達成要因が少ない事と、かつそれらもマナベースが盤石な状態でしかプレイできない為諦めました。
《アラシンの上級歩哨》など危険度が高くリスクを冒す価値があると判断された相手に対してのみサイドインします。
構築時間はあっという間に過ぎ、残り3分のところで一気にリストを書き上げて提出。前日のトライアルで限界値を知っておけたので目いっぱい構築に割り当てることが出来ました。(それでもミスりましたが)
そしていよいよ予選ラウンドが開始。目標は初日抜けボーダーの7-2以上。
本戦中も空き時間を使ってサイドプランは繰り返し検討しました。
大きなスイッチは無しで、上記の細かなカードを多少入れ変えるのみ。
最終的な結果は…
R1 アブザン ○○
R2 ティムール ×○△
R3 アブザン ○○
R4 マルドゥ ○×○
R5 アブザン ○○
R6 アブザン ○○
R7 ジェスカイ ××
R8 アブザン ○○
R9 アブザン ○×○
7-1-1!!初日突破!!
後半ラウンドの相手からは《アラシンの上級歩哨》《風番いのロック》《砂塵破》《対立の終結》がポンポン飛び出てきて非常に苦しい戦いを強いられ続けましたが、綱渡りを制してなんとか目標を達成できました。
低い目標だと笑われましたが、パックではなく紙に包まれたあのドラフトの束を剥くことに憧れを抱いていたので本当に嬉しかったです。。
R2-Game1 相手先手から5T《サグのやっかいもの》アンモーフが決まり、《カマキリの乗り手》も加わって圧殺
R2-Game3 再び先手5Tサグが決まるも、高タフネス生物で固めて盛り返し、加わった《龍語りのサルカン》もカマキリ用に入れていた《賢者眼の侵略者》でキャッチ。徐々に捲っていきアドバンテージに大差がつくも時間切れ。残り数点に対してフルパンで勝ちを確信するも相手のデッキに《部族養い》が2枚も入っていて、この土壇場で20点ゲイン、引き分けに…
なぜそんなカードをとイラついてしまいましたが、そのお陰で生き延びていた可能性が高いのでこの引き分けは逆に僥倖と考える事にしました。単純にクリーチャーだったら押し切られていた可能性が高いので…
またここで引き分けたことでスイスドローのポイント的に引き分けが発生したデッキと当たりやすくなり、苦手な早いデッキと当たりづらくなったのも良かったかもしれません。
R7-Game1 相手1ターン土地が止まるも、こちら2ターン止まってしまいその分でギリギリ押し切られる
R7-Game2 相手フルパンに《千の風》4体バウンスを決めるも、戻った分だけ《道極め》されて負け(笑)
先頭テーブルの全勝卓に召集され、ノリノリのジェスカイにあっという間にイカれ。流石に全勝ラインは完成度が段違い。
10分程度で負けてしまい、余りに早く終わったので他の全勝卓を見ていましたが、ロック・ソリン・砂塵破・サイ・隆盛の嵐でアブザンミラーが多発していました。こりゃ場違いだなと…
ともあれなんとか初日を終え、無事2日目進出を果たしました。
■1stドラフト
同ラインの7-1-1には渡辺雄也さんがおり同卓の可能性も!と興奮していましたが、別卓でした。
夢にまで見た束を開封し、いよいよ幕開け。
レアは《ウギンのきずな》でした。サッと後ろに回してファーストピックは《氷羽のエイヴン》。
1-2は《軍備部隊》で、スゥルタイt白かアブザンt青をやれれば良いなと言ったスタート。
1-3は特にめぼしいものも無かったのでそれを意識して《平穏な入江》をピック。渡りを付けます。
1-4《スゥルタイのゴミあさり》1-5《花咲く砂地》1-6《スゥルタイのゴミあさり》でデッキの方向性を整えつつ、赤の流れがサッパリなことを確認。ピック方針と卓の流れが噛み合っており、期待が持てる展開。
2パック目のレアが《真珠の達人》だったのですが、この時点では白を濃くやるか分からなかったので確実に使える《吠える鞍暴れ》をピック。その後流れに従い、カラーは白黒t緑青に決定。
3パック目のレアは《血染めのぬかるみ》で自パックからのレアは終始奮わず。しかし上家からの3-2&3-3で《アナフェンザの伝令》が連続で!ちょうど低マナ域を埋めるつもりでいたので最上の流れだったように思います。
組み上がったデッキは画像2枚目。
除去がやや薄い点が心配ですが、それでも十分過ぎる程に強力です。
土地が潤沢に取れたのでサイドの青いカードも気兼ね無く使えますし、それによる《目潰しのしぶき》で早いデッキにも対応できます。
R10 ジェスカイ ×○○
R11 赤緑 ○×○
R12 マルドゥ ○○
R10-Game1を1点ライフ計算間違いで落とすと言う致命的なミスを犯すも、Game2は早速《目潰しのしぶき》が活躍し、逆転勝ち。
R-11は《弧状の稲妻》2枚《凶暴な殴打》3枚が入った非常に完成度の高い赤緑とマッチングするも、こちらのデッキも負けないぐらいのポテンシャルあり。
赤緑及びティムール系のカードに人気が寄っていたことを見越して高めに取っておいた《大物潰し》が活躍して勝利。
■2ndドラフト
ここを3-0すればまさかのトップ8。
周囲からも期待されプレッシャーがハンパじゃありませんでしたが、ここまで来たからには狙っていきたい。
気持ちを引き締めてシートオールを確認し卓に向かうとそこには彌永淳也さんと三原槙仁さんのダブル世界チャンピオン(笑)
しかも隣と向かいで尚更緊張。ドキドキでした。2人の世界チャンピオンと一緒にドラフトできるなんてカバレージマニアの僕からしたらこれだけでも十分過ぎる褒美で。
ファーストピックは《龍語りのサルカン》。贅沢だと怒られるかもしれませんが心境は複雑で、赤濃い目のドラフトで成功した経験がほとんどないので本番でいきなりそれをできるのかと不安でした。
安定の赤緑なら無理なく運用できると意識しますが、卓の流れは青がベストでやむなくこれを受けて赤青、練習の時最も勝率が低かった、1番嫌いなカラーリングです。
3色目は緑をやれる気配が無かったのでジェスカイ方向に手を伸ばし、2パック目で引き当てた《カマキリの乗り手》がそれを決定付けました。
しかしながらこの時点で土地が1枚しか取れておらず、安定して運用できるか不安に。
その関係で続いて流れて来た《ジェスカイの隆盛》や《眼の管理人》はスルーし、《苦しめる声》やランドなどデッキ安定化のパーツを揃えて基盤を固める事にしました。1パック目で《龍語りのサルカン》《矢の嵐》と赤を濃くやることを決めた関係で赤マナソースが9は欲しく、3色カードの運用は難しいと考えたからです。
そして3パック目では《龍流派の双子》とランド、《弧状の稲妻》とランドなど悩ましい2択を迫られ続け、双方共にスペルを選択。
結果的に最低値のランド3枚を集める事は出来ましたが、希望する4枚には届かず。マナベース9:8:5は欲しかったのですが妥協して9:7:5でやや不安。
とは言え十分3-0はありそうなデッキを組み上げる事は出来ました。デッキは画像の3枚目を参照。
惜しむらくは2枚確保した《引き剥がし》の獰猛要員を確保できなかったこと。《山頂をうろつくもの》を意識していたのですが、赤緑系をやっているプレイヤーがいるようで全て押さえられてしまったか、ほとんど出なかったようです。
お陰で4マナ域は《湯熱の精》と言う非常にか細い生物が担う事に。ここに関しては途中流れて来た《氷河の末裔》を軽視してしまった事が間違いであったなと反省しています。
R13 スゥルタイ(彌永淳也さん) ○○
R14 アブザン ×○○
R15 マルドゥ ×○×
最終戦のフィーチャーマッチを落とし、トップ8ならず。最終成績12-2-1、11位で僕のグランプリは幕を下ろしました。
トークン系のカードをたくさん流していたのが気になり《目潰しのしぶき》を早めに押さえるなどマルドゥへの配慮はしていたつもりでしたが、メインの《引き剥がし》と入れ替え用のあと1枚が確保できず、結果Game3の最終局面でドローしたのは抜き切れなかった《引き剥がし》…
マルドゥに対してこのバウンススペルが有効にプレイできる事はほとんどないので、最悪《賢者眼の侵略者》か《軍用ビヒモス》と入れ替えていればまだチャンスがあったと思いますし、甘さが出ました。対戦中もミスかもしれないシチュエーションが2度ほどあり、相手の《子馬乗り部隊》のトップデックが強かったのも確かな事なのですが、僕がもっと上手ければ勝つ目は十分にあったと思うので、身相応の結果だったと言えます。
プロツアーに出ることを目標に始めたマジック、その目標達成のチャンスがこんなにも早く回ってくるとは思ってもいませんでしたが、現実は厳しく。
マジックへの挑戦は始まったばかりで、今回のGPでは2日目のフィールドやトッププレイヤーとの対戦、フィーチャー&カバレージマッチ、そしてこの日と言う目標に向けた練習等々、今後に繋がる貴重な経験を積むことが出来たと思います。
この先で決して無駄にならないものだと自負していますし、今回逃したチャンスもいつの日か必ず手に収めます。
始まりの第一歩は賞金$600、プロポイント3点から。
最後に、一緒に練習・指導してくれたみんなありがとう。
コメント
おめでとー♪───O(≧∇≦)O────♪
おめでとー♪───O(≧∇≦)O────♪